2009.03.16
学校給食。
先日の新聞に「アレルギーの子供 給食は?」という記事が載っていました。
福岡県久留米市の小学校で、
食物アレルギーを持つ子供にもみんなと同じように給食を楽しませてあげたい、
という思いからアレルゲンを除いた代わりのおかずを作っているという記事です。
最近は、食べ物のパッケージに「卵は使用していません」と表示していたり、アレルギー対
応食を提供している外食産業もあったり、以前に比べると配慮はされていますが、まだアレ
ルギーに対する認知度は薄いと思います。
例えば健常な人は、アレルゲンが少ししか入っていないからこの食べ物は大丈夫だろう、
と思いがちですが、アレルギーを持っている人にとっては、ごく微量でもショック症状(アナ
フィラキシー)を起こすので、命にかかわる大変な問題なのです。
また、食物アレルギーだから食べ物だけに反応するとは限りません。ひどくなるとハウス
ダストにも反応して喘息になったりする場合もあります。
10数年前、長女がかかっていた病院の先生に言われたことを今でも覚えています。
「アレルギーだからと言ってがっかりしないで下さい。食物アレルギーは、今の食生活を
続けていくと成人病になりますよ、と体が発したサインなのです。だから薬で治すのでは
なく、食生活を変えることが大切なのです。」
いかにアレルゲンをなくして成長とともに抵抗力がつくのを待つか、アレルギーは簡単には
治らない気の長い付き合いが必要な病気です。
そのためにも、少しでも多くの自治体が耳を傾けてくれるよう願っています。